手紙セミナーに行ってきました
手紙が、どのように企画され、製作されたのか‥
プロデューサーの熱意と、監督のこだわり‥
まさに、手紙のすべてを聞く事ができました
早めに会場につくと、開場まで3Fでお待ち下さいという事で、
エレベーターに乗り込むと、ちょうど監督も会場入りされ、一緒に上階へ
スクリーンがある講義室には、ずらりと机が並べられていて、
手紙のチラシ、マスコミ用プレス、アンケート用紙、2006年全国映画概況の資料が人数分用意されていました。
19:40 生野監督、朴木プロデューサーが登場し、セミナー開始
まずは、担当の高橋さんから、2006年全国映画概況の資料を使って、
映画業界の興行収入や動員数などの流れを説明して頂きました。
19:50 朴木P&生野監督の挨拶。
「実は私が監督です(笑)生野です。手紙観た方いらっしゃいます?」
ほとんどみんな挙手
「すごいですね〜(笑)」
まずは、手紙の予告編を観ました。
予告編の最後に、4月のDVD発売の宣伝も入っていて、
監督は「DVDが出る事、いま知りました(笑)」とおっしゃってました☆
「監督とはどんな仕事だと思いますか?何を作ろうとしていると思いますか?…では、○○さん!」
えーー!?☆
当てられるの?(笑)
以後、参加者全員、監督にどんどん問題を出されることに…(^m^ )
「僕は、感動を作りたいと思ってるんです。魂を揺さぶるような感動。人と人とのつながりを大切に描きたいんですね。」
監督ステキだぁ〜
さて、続いては、手紙がどのように企画され、キャストが決まり、製作されたのかという話に入っていきます。
「2年前に、500以上ある脚本の中から、一番泣けた「手紙」を映画化したい!と選びました。監督をどなたにお願いするか‥ということで、生野監督には一度スケジュールの都合で断られ(笑)違う方が候補にあがったこともありました。」
キャスト選びは、まずそれぞれの役をイメージして、どんどんイメージに合う役者さんをあげてみるんだそうです。
当初の資料によると‥↓このような感じだったみたいです。
直貴=山田君、妻夫木君、二宮君、堂本剛君‥
剛志=窪塚洋介、オダギリジョー、池内博之‥
由美子=上野樹里‥
続いて、各役者さんにオファーを出す。
まずは妻夫木君に出したそうですが、スケジュールがいっぱいで、
山田君にオファー。
山田君も4月頃しかスケジュールがないので‥ということだったのですが
「構いません。4月まで待ちます!」ということで、山田君に決定♪
『山田くんが直貴、撮影が4月頃』
このことを元に、だんだん具体的に企画していきます。
3ケ月経って、監督がまだ決まってなかったけど、もう一度生野監督にお願いして、ちょうど監督も4月のスケジュールが空いていたので、やって頂く事になったそうです。
剛志役のキャストを決める時は、企画の段階で玉鉄アニキが剛志をぜひ演じてみたい!ということで、玉鉄アニキに決定☆
監督は、原作を読んでみて、興味を持ったところは、一般のミステリーは、事件が起こって、その事件について追っていくけど、手紙の場合は、事件の背景も、人間関係も全部わかっていて、事件の後を描いている。そして加害者側を描いているというのが、おもしろいと思ったそうです。
手紙の冒頭シーン。実は台本では桜のシーンではないんです!
そうだったのかぁ〜とビックリしていると
監督に実際に使っていた台本を手渡され、さらにビックリ(笑)
台本には細かくいろんなことが書き足されていました♪
台本では、白い紙に文字が書かれている‥みたいなシーンで
始めはその通りに、兄弟二人に字を書かせたみたいなんですけど
二人の字があまりキレイじゃなく、書き順が違ったりして(笑)
撮影時期も春だったので、桜のシーンになりました
監督は、映画化にあたって、原作では饒舌な直貴を、
暗〜く、無口にしたい!と思われたようです。スタッフの中には、暗すぎるのは‥と、反対意見もあったようなのですが、明るいバスの運転手&乗り込んでくるおばちゃん達等、周りに明るいキャラを登場させて、それとは対照的に後方でうつむいている直貴を描きました。
監督は、撮影前に千葉の刑務所に、見学に行かれ、実際千葉の刑務所は収容人数140%らしく、6人部屋を8人で使っているような状態で、映画の中でもそのように撮影しました。
原作のミュージシャンからお笑い芸人になったのは、
ビートルズのイマジンは、権利の関係上使うのが難しいし、
そこまでしなくても別の形で描けないか?ということでお笑いに決定。
『間』と『距離』=リズムと位置関係を大切にしているそうで、
たとえば、直貴と倉田がケンカの後、倉田の部屋で勉強を教えるシーンでは、
ケンカの後という気まずい状態も表現したいので、直貴の真向かいに座るのではなく、90度の位置に座って、なおかつ、直貴はノートを見ているから、目線が合わなくてもいいようにしていて、倉田が「アニキに手紙書いてやれよ」と言う時は、直貴に後ろから声をかける感じにしたかったので、それを計算して、お湯が沸く位置を、直貴の背後に設置しました。
会長と直貴のシーンは、杉浦さんと『会長を、ただの説教オヤジにならないようにしよう!』という事で、いろんなことを話し合われたようです。
まず、みかんを使ってみようとか(シーンも多かったので8コ食べたそうです)直貴にあれだけ厳しい事を言えるということは、会長自身も差別や偏見を受けて来た人物であるだろう‥ということで、脚が不自由な設定に。
ラストの親子3人が歩く、桜並木はCGだそうです。
気づかなかった〜
千葉の刑務所での試写会は、企画の段階で賛否両論あったのですが、
千葉の刑務所は20年以上の刑がある受刑者が多いので、刑が長い人の中には、長い事によって「なんでこんなに長くここに閉じ込められているんだろう」というような、逆に被害意識を持ちはじめる受刑者もいるようで(原点に戻る為にも)刑務所の方からぜひお願いしますということだったようです。
韓国や中国での映画際では、日本と違って、観客のほとんどは役者さんのことを知らずにみているので、その反応がおもしろかったそうです。なぜか、会長がみかんを渡すシーンで笑いが起こって、なにか笑いのツボがあるんだな‥と不思議だったそうです(笑)
9:55 終了。監督と朴木Pにサインを頂きました♪
朴木Pは「ぜひまた山田君とお仕事したいんです!」とおっしゃってました☆
朴木Pによると、←GAGAで流れたこのVTR、
DVDに収録されるそうです!
これは買いでしょう!!!(笑)
4.27 手紙DVD発売